
これは静岡県大井川町にある、高圧電線の鉄塔である。
画面ではくすんでグレイにみえるが、水色の樹のような形をしている。
似たような形のものは、地元の近くでは神奈川県伊勢原市や厚木市でよくみかけるが、こういう造形のものは初めてみた。
しかもそれらに対し電柱の1.5倍くらいと細くても、きちんと機能しているものは珍しく、空間とコストの犠牲を最小に抑えながらオブジェとしても悪くない。
しかしこういった柱型ではなく、よく日常みかけるような骨格でできた鉄塔にも、様々な形がある。
足元の広がりが大きく三角に近い形もあれば、広がりが狭く、まるで角柱のような形や、頂上から緩やかな曲線を描きつつどっしりとした形、
または頂上が梁のように太く一直線に架線と同幅に配列され、ラグビー選手のような肩幅をもついかついものもあり、色においても高度のあるものや山岳地帯に建てられたものにはよく頂上の中央部を黄色か濃いオレンジで塗られるか、赤と白のしま模様に塗られ、飛行物体に警告するものもある。
変電所との距離や合流地点、住宅や商業施設などの需要や、土地の利用許可や買取できた面積、景観や環境にあわせて最適なパフォーマンスを維持するため、同じ間隔で同じ電線を用いてもまったく同種の鉄塔にならないのを疑問にもった人も少なくないだろう。
同じようにみえても実に個性的で、アートとしての視点からみても悪くなく、その配列は安定した電気を送るという機能をもち、その姿は全体の配置からみても、1つの鉄塔にしてもデザインといえるのは間違いない。
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