
僕は先日、栃木県の根本さん宅を訪れたときに、根本さん宅の庭で採れたブルーベリーを頂いた。
冷凍にしてあったのであまり酸味は感じなく、シャリシャリしていて喉越しは爽やかで、
その日は雨が降っていて涼しかったが、こんな味わい方を暑い日に楽しめたらよかったと感じる。そして今度はぜひとも採れたてのを生で味わってみたいと思った。
地産地消の利点は地域で採れたものを、地域で消費するため、移動コストがかからない他にも、
自宅や知り合いが作っていることも多いので、素性がわかり安全であることだ。
野菜や果物などを作った人の顔がわかるので、産地や収穫日時などの偽装操作をする余地がなく、安心して消費ができる。
輸送時の劣化もなく、採れたてを消費できるので、小売店に並ぶ同じものより味がよい。
もし乗り物を多く使う従来の資本主義との両立を考えるのなら、輸送スピードを高めなくてはならないだろう。
原油高騰で昨年の1.8倍の燃料費と高速道路料金を従来のようなピストン輸送で賄うためには遅くとも貨物をめいっぱい積み込み、120km/hは出さなければならない。
高速道路も道路公団から、2005年に民間企業のネクスコグループになったのだから、その辺はもっとフレキシブルに運用されてもいいのではないかと思うが。
ドイツのアウトバーンはもとより、近代資本主義を牽引する米国でさえ130km/hで走行することができるのに、日本では未だに100km/hなのだから。
実際日本における道路交通法は年に1度のペースで改訂され、飲酒や車内電化の操作、2008年からは傘を持ちながら自転車に乗るのも罪に問われるようになり、高齢者の運転免許返納を促すようになった。
交通事故件数は目にみえて減少したが、規制速度の改訂は全くされていない。
交通事故が目にみえて少なくなったので、既存の高速道路を速度制限のない弾丸道路にしてしまったらどうかと感じるが。
さらに鮮度や質の劣化を防ぐには、遠ければ遠いほど高速で運ばなければならなくなる。
小さな空港があるならジェット航空機ではなくともセスナで空輸出来るが、陸路しかない場合は力の限り車を飛ばすしかないだろう。そんなことは現実的に困難であっても、現在最も手っ取り早いのは、現地に乗用車や電車を使い旅をして現地で味わうことよりない。
実際、美食家のなかには地元でしか味わうことのできない食材を楽しんだり、農家に赴いて手伝いながら宿泊するアグリトゥリズモをするための目的で、
海外や都会よりずっと遠い田舎に行く者も少なくない。
だが、それは時間と金銭に余裕のある人でないと難しい。限られた者にしかできない贅沢なことであるのは確かだ。
しかしながら、日本には現在の外需重視でグローバリズムを取り入れた産業でこれからもやっていくよりも、
こういう地元の食材、自然美や中世から現代の日本の建築などを前面に押しだし、都市や海外からの観光を産業にするのがいいかもしれない。
そうすれば地域格差でギリギリの財政を強いられた地方自治体にも特産のものや美しい自然が残っていれば、それを観光客にとって強みにすることができ、雇用などの地域経済を強くすることができよう。
地産地消とはLOHASである以上に、グローバリズムかつ中央集権の強い21世紀の日本社会におけるソリューションになりうる。
これからは田舎だからと馬鹿にはできないのだ。



